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ニコニコ動画(ニコニコどうが)はニワンゴ提供している動画配信関連サービス。愛称「ニコ動」「ニコニコ」等。動画配信サイトで配信されている動画上にコメントを投稿、表示できるようになっている。また、「ニコニコ動画(RC)モバイル」として携帯電話端末向けにもサービスを提供している。配信されている動画には、著作権者に無断で違法にアップロードされたものも多く、問題視されている一方、趣向を凝らして制作された動画が高い人気を得るなど、独自の文化を築きつつある。

概要[]

インターネット動画共有サービスYouTubeの人気の高まりに伴い開始された、動画へリアルタイムコメント機能を売りとした動画配信関連サービス。ただし運営についてYouTubeと正式な関連はない。

2007年6月1日にニコニコ普及委員会が発表したニコニコ宣言(仮)において、ニコニコ動画の基本理念が明らかにされている[1]

現在は「ニコニコ動画(RC)」といい、正式サービスではなくテストとして行っている。負荷確認のためにユーザー数に制限を設け、少しずつその制限を緩めている。ニコニコ動画が発行しているIDの番号が一定数以内のユーザーは常時アクセスが可能である。また、それとは別にニワニュース読者限定で配布された特別なIDを持つ5000名に関しても常時アクセスが可能となっている。

この接続制限は2007年8月12日の時点で常時利用可能な登録者は1,700,000人、それ以外の時間制限利用者1,700,001 ~ 2,500,000 の一般会員は午前2時~午後7時限定で利用可能、2,500,001~の一般会員は、今後システムの増強に伴って徐々に緩和されていく予定である。

特徴[]

システム[]

ニコニコ動画は、動画を直接アップロードするサービスではなく、他の動画投稿サイトにアップロードされた動画をニコニコ動画にリンクして観覧するというものである。現在ではSMILEVIDEOAmebaVisionフォト蔵へアップロードされた動画のURLをニコニコ動画に投稿することで、ニコニコ動画内でその動画を見る事ができる構造となっている。

βサービス時にはYouTubeにアップロードされた動画にも対応していたが、YouTubeサーバー側にアクセス拒否されたため、γサービス時には使用できなくなった。アクセス拒否した理由に関して、YouTubeからの公式なコメントは無い。

また、リンク元サイトの元動画と比較して画質が異なるとの主張もあるが、再生しているFLVファイル自体および再生に使うフラッシュのシステムは同一であり、異なるのは表示倍率のみである。

コメント機能[]

ニコニコ動画の最大の特徴がこのコメント機能である。すべての動画に対して、文字色や文字の大きさ・表示方法などを数種類から選び、その動画の好きな位置に自由にコメントを行うことができ、投稿されたコメントはリアルタイムで表示される。γサービスまではコメントに投稿者の名前を付加することができたが、ペンネームないしハンドルネームを付加するユーザーはごくわずかであった。この付加する機能は「ニコニコ動画(RC)」サービス開始と同時に廃止された。

1つの動画につき、再生時間の長さによって250から最大1000のコメントまでが表示されるように構成されており、それを越えた場合には古いコメントから順に表示されなくなる構造となっているが、コメント自体は実際にはすべて保持されている。当サービス発足にあたっての監修者であるひろゆきがニコニコ動画(β)のサービス開始直後のインタビューにおいて、コメントの最大表示数として発言している200という数字は事実と異なり、当初全件表示の後 2006年12月19日に250件に制限され、2007年1月5日に動画の長さで3段階(5分以内250件、10分以内500件、それ以上1000件)に切り替わった。つまりニコニコ動画(β)の公開段階ではすでに3段階であった。また、「コメントを表示しない」のチェックボックスをチェックすることによりコメントを非表示とすることもできる。

投稿されるコメント内容は、おしなべて掲示板「2ちゃんねる」に通じる特徴が見られ、特に人気上位の動画になると時には過剰な歌詞テロップや空耳コメント、ないしはネタ、さらには動画の内容に対する罵倒から他者に対する誹謗中傷や無意味な「荒らし」行為などで多数のコメントが溢れかえり、映像部分が見えなくなる場合がある(このコメントの洪水は一部では「弾幕」と称されている)。β版閉鎖の原因となったトラフィック制限の関係上現在はアカウント制であるが、動画へのコメント自体は匿名で自由に投稿することができ管理者による削除も原則なされないため、通常のサイトでの荒らしが起こりやすいデメリットもあると言われている。ただし投稿者のIDは投稿されたコメントと同時に保存されているため、完全に匿名というわけではない。特定のツールを用いることで、投稿されたコメントにIDを表示させたり、特定のIDによるコメントのみを非表示にすることが可能。

しかしながらコメント削除の可能性がないわけではない。2007年4月15日頃より、DoS攻撃等なんらかのツールを使った攻撃により、僅か三日ほどで動画再生回数が数百万・うちコメント数万数千(通常、数十万ヒットする動画はそれ相応数のコメントが付く)という異常事態に見舞われたため、再生回数がリセットされた動画が存在する。このことから過剰な荒らし行為に対してのコメントの削除(ないしは投稿動画ごとの削除)はありうる。また、そのころ投稿時URLを用いるバグフィクスを突いた投稿動画の異常増殖・重複投稿事件が発生した。以上のような、不正な行為を行うとアカウント削除の対象になると開発管理者は警告している。

ランキング機能[]

動画配信元(SMILEVIDEO、AmebaVision、フォト蔵)ごとの再生回数(新着 / 本日 / 合計)およびコメント数(新着 / 本日 / 合計)、マイリスト登録人数のそれぞれでランキングがつけられており、人気のある動画が一目で分かるようになっている。新着ランキングは2日間、本日ランキングは当日の、合計ランキングは動画が投稿されてからの再生数・コメント数でランク付けされる。リロード(ユーザーの間ではキーボードへの機能対応から"F5"と通称されている)を繰り返すことでランキング上位を狙うユーザーが多く見られるようになったため、一時的に再生数を基準にしたランキングを除外した時期もあったものの、現在は再び利用可能になっている。

動画検索機能[]

各動画には説明文と、タグと呼ばれる動画の内容を指し示す単語を10個まで登録することができる。タグの導入により、似たような動画を容易に探せるような仕組みになっている。ニコニコ動画はYouTube等と違い日本のサイトなので日本語で動画を検索したりタイトルやタグをつけたりすることが可能なため(ただし、YouTubeも2007年より日本語版があるほか、英語版の頃から日本語での検索は可能だった)、検索に関しては非常に利便性が高い。

動画につけられているタイトル、説明文、タグを元に動画を検索できるようになっている。検索結果は投稿日時及び再生回数のそれぞれで昇順、降順にソートすることが可能である。また、気まぐれ検索というニコニコ動画に登録されている動画を任意に抽出して検索することも出来るようになっている。

本来は検索機能であるタグだが、ニコニコ動画では動画投稿者だけではなく閲覧者も自由にタグを登録することができる。これを利用して動画の内容に絡めたネタ的なタグ付けやニコニコ特有のタグ付け(「才能の無駄遣い」「孔明の罠」など)をするなど、タグを動画投稿者と閲覧者、ないし閲覧者相互間のコミュニケーションツールとして用いる事も常態化しており、ニコニコ動画の特徴の一つとなっている(一方でタグ付けが検索の妨げとなってしまうメタ・ノイズも発生する)。

動画投稿者は、自身の投稿した動画のタグに最大5個までロック機能をつけて固定し、閲覧者によるタグ削除を防ぐことが出来る。

メンテナンス[]

  • 毎日AM5:00~AM6:00ごろは定期メンテナンスがある。この時間内はサイト内のコンテンツに繋がりづらくなる。
  • その他にも不定期で緊急メンテナンスが実施されることがある。その場合は事前に報告されることが多い。

ニコニコプレミアム[]

ニコニコ動画を快適に利用できるサービス。2007年6月18日RCサービス開始と同時に提供された。プレミアム会員は一般会員が使用する回線とは別の回線を利用するため、サイトが混雑しても動画を快適に視聴できる。また一般会員は混雑時には動画の画質を落として再生されるのに対して、プレミアム会員は元の画質のまま再生される。
その他にも動画のアップロード容量、マイリスト、マイメモリーの拡大やコメントカラーの追加などの特典がある。
料金はクレジットカード払いの場合は月額525円、ウェブマネーによる前払いの場合は90日で1680円である。

ただし6月の段階ではプレミアム会員でも混雑時にはサイト自体やコメントを保持するメッセージサーバに繋がりにくいという報告が公式掲示板で多く挙げられていて[2]、混雑時でも結果的に一般会員と大して変わらないのではないかというプレミアム会員からの不満が見受けられる。

ニコニコ市場[]

ニコニコ市場と呼ばれるアマゾンアフィリエイト広告が、7月12日より開始されている。当初はアマゾン側への負荷を軽減するため、プレミアム会員のみのサービスであった。動画のタグなどから自動的に広告が挿入されるが、ユーザが自分で広告を追加できることが最大の特徴である。もともと2ちゃんねるのまとめブログなどで行われていた、広告をネタにする「アマゾン芸」と呼ばれるものを取り込んだシステムと言える。

7月14日からは、プレミアム会員以外に動画投稿者も商品の登録をすることが出来るようになった。

その他[]

何らかの理由でリンク元の動画が削除されると、リンク切れしたサムネイルには「視聴できません」と表示され、これを再生しようとすると、「笛」と呼ばれる「本日はニコニコ動画にお越し下さいまして…」というアナウンスと映画のエンドロールのような映像が、Fooというスタッフの下手なリコーダー演奏によるBGMとともに表示されて、その動画が削除された旨を伝える構成となっていた。BGMには、『蛍の光』(Auld Lang Syne)、『大きな古時計』(My Grandfather's Clock)、『ずいずいずっころばし』、『夕やけこやけ』、『さくらさくら』などの曲が用いられていた。RCサービス開始に移行してからは、Fooが小学生以来に挑戦したというハーモニカによる演奏になっている。

ニコニコ動画(RC)モバイル[]

2007年5月7日にニコニコ動画の携帯電話版である「ニコニコ(γ)動画モバイル」が発表され、9日12時までテスターの応募をおこなった。募集員数は5000人だが、サーバに余裕があるとしてその後人員を追加した。NTTドコモの対応機種はFOMA90Xiと70Xi系端末のみで、専用のiアプリを用いて動画の再生、コメント表示や投稿を行う。

コメント投稿時の文字色、位置、大きさはPC版とは異なりメニュー形式で指定する。またFOMAハイスピード端末のみ1秒間のコマ数を増やして再生できるような設定がある。なお再生履歴に関しては、iアプリ本体に保存されており、PC版のそれとは別である。また、タグの編集、マイリストへの追加や削除などは利用できない(PC版マイリストからの参照は可能)。

auの対応機種は、FlashLite2.0対応機種全て。BREWおよびオープンアプリプレイヤーには1日に3メガバイトの通信しか行えない制限があり、代替としてFlashLite2.0でのサービスが開始された。FlashLite2.0には通信制限はないが、ユーザー自身がボタンを押さないと通信ができないという制限がある (ユーザの意志でなく無制限に通信するアプリケーションを無制限に作れるといろんな悪さができるため) 。 よって「手回しラジオ感覚」の選択ボタン連打となっている。

  • 2007年6月4日 - 紹介機能の追加。テスターから紹介されることにより一般会員でも利用可能となった。
  • 2007年6月18日 - 「ニコニコ動画(RC)モバイル」へ改称。プレミアム会員へサービス提供開始。
  • 2007年7月10日 - au向けのサービスを開始。FlashLite2.0を利用してのサービス。

運営上の問題点[]

著作権問題[]

ニコニコ動画と提携しているSMILEVIDEOにアップロードされているアニメ、ミュージカルライブ、テレビCM、テレビ番組などは、ほとんどの動画が著作権者に無断でアップロードされたものである。利用規約では著作権侵害になるファイルのアップロードを禁止しているが、著作権法違反の投稿は後を絶たないのが現状である。

権利者(個人、法人、法定代理人含む)から権利を侵害されているとの申し立てがあれば、審査し削除するとしている。その他肖像権などの権利侵害もこれに準ずる姿勢をとっている。性的描写を含むアダルトコンテンツは閲覧者の判断で報告できるが、こと著作権に関しては権利者からの申し立てのみ受け付けているため、アダルトコンテンツ程迅速な対応はされていない。

他の「動画共有サービスサイト」にも言える問題ではあるが、近年はYouTubeでも著作権違反に関する規制が強化されているのに比べ、ニコニコ動画は登録制でクローズドな側面もあってか、著作権法を軽視する傾向にある。性的描写を含むアダルトコンテンツは迅速な対応・削除という運営側の対処に比べ、著作権法違反に関する動画がこのような対応がされるのは稀で、著作権違反動画の投稿禁止は表面上だけでほぼ黙認状態に近い、との指摘もある。

ただ、最近では連続アニメーション作品の本編が多数アップロードされるなど、運営サイドも黙認はしていられない状況となっているためか、著作権侵害動画の削除(報告)ツールを法人向けに提供している[3](2007年6月10日前後より、この申請方法によって削除された動画のページでは通常の削除通知動画とは異なった静止画が表示されている)。しかし、依然として運営者が独自の判断で削除をすることは稀である。削除はあくまで被権利侵害者の報告のみ受け付けている。

一方、2007年の上半期に放映されたアニメでは、『らき☆すた』、『ハヤテのごとく』といった作品において、明らかにニコニコ動画で視聴されネタにされている事を前提とした表現がなされており、アニメ制作の現場レベルにおいて既にニコニコ動画において作品が消費される事が意識されていることがかいま見える。

公序良俗問題[]

ごくたまに、深夜に過激な性的表現を含む動画がアップロードされている。そのような動画のアップロードはニコニコ動画並びにSMILEVIDEOの公序良俗を理由とした規約に違反している。そのような動画は発見次第削除され、代わりに「削除されました」という内容のテロップが流される。運営側ではどのような内容のものが公序良俗に反するのかという基準を一切定めておらず、削除のさいに削除理由の旨を告知することも無いため、ユーザーは何を理由に削除をされているのかが分からないのが現状である。特にギャルゲー萌えアニメやおいを取り扱ったコンテンツでの発生が多い。

運営側が反すると認めれば全年齢対象のアニメやゲームなどの動画でも削除され、逆に運営側が認めなければアダルトゲームや成年指定コミックの動画でも削除されない。

カテゴリタグ騒動[]

2007年5月2日、トップページが改変された際、いくつかのカテゴリタグが指定され、そのタグが付けられていない動画はトップページに上がってこないという仕様変更が、ユーザーへの通達を一切無くして突然行われた。しばらくしてブログにて正式発表があったが、ユーザーからは非難が殺到。その多くはタグの内容に関するものであった。タグのなかには「おもしろい」「つまらない」という、評価が個人的価値観に基づくものや、「R-18」という、本来は規約で禁止されているはずのものまで含まれており、これらの必要性や矛盾を指摘する声が多く上がった。これを受け、運営側はカテゴリタグを再び改変し、騒動は収束した。しかし、問題とされた「R-18」のタグは未だに存在している。これについては通常のテレビ放送で許される程度の動画であれば削除されないとのことだが、やはりその基準は曖昧である(過激な性的表現を含むと判断された動画は今まで通り削除されている)。

政治的宣伝動画の配信と検閲[]

2007年7月9日に運営により公式コンテンツとしてアップロードされた民主党小沢一郎代表提供によるメッセージ動画では、運営側によるコメントの検閲が行われ、コメントの全削除、コメントを行ったユーザーへのコメント送信禁止措置(全ての動画に適用)やアカウントの剥奪などが運営側によって行われた。誹謗中傷・荒らし行為だけではなく、民主党に対する真面目な意見や、否定的な発言にもこうした措置が適用されたという声も挙がり、ニコニコ動画上や各種掲示板などで運営側への批判が強まった[4]

ビジネスモデル[]

バナー広告表示や、映画配給会社と提携して映画の短編ムービーを流すなどの手法で、広告収入を得ている。しかし2007年3月現在は未だ黒字経営には至っておらず、親会社のドワンゴは2007年9月期の中間決算においてニコニコ動画への新規設備投資のため営業利益が減少したと発表した[5]

また、投稿された動画で人気があるものを公式コンテンツとして取り込んでいる。ドワンゴでの、『レッツゴー! 陰陽師』の着うたや待ち受け画像の配信、外山恒一着信ボイス配信がその一例である。このような動画は一時期ログインしなくても見ることができたが、2007年のゴールデンウィーク頃に行われたサイト改変によりトップページからリンクが外され、たどり着けなくなっている(直接URLを指定すれば見ることは可能である)。

歴史[]

  • 2006年12月12日 - 『ニコニコ動画(仮)』として実験サービスを開始。
  • 2007年1月15日 - 『ニコニコ動画(β)』としてサービス開始。
  • 2007年2月1日 - 総コメント数500万件達成。
  • 2007年2月7日 - 1月の月間ページビューが1億を超えていたことを発表。
  • 2007年2月8日 - 総コメント数1000万件達成。
  • 2007年2月19日 - 対応動画サイトに『フォト蔵』を追加。
  • 2007年2月23日 - 3日前ほどから受け続けていたDDoS攻撃の影響がドワンゴのモバイルサイトにも出たため、サービスを一時停止。また同時期に、『YouTube』からのアクセス遮断も確認。
  • 2007年2月24日 - βテストサービスを終了し、新バージョンの開発に入ることを発表。
  • 2007年3月3日 - 『ニコニコ動画(γ)』の新規IDの募集開始。スタート直後にシステム障害が発生したが、同日中に再開。
  • 2007年3月4日 - 新規IDの登録者数が10万人を突破。
  • 2007年3月6日 - 予定より1日ほど遅れ、『ニコニコ動画(γ)』のサービスを開始。同時に、動画投稿のための『SMILEVIDEO』もサービス開始。
  • 2007年3月7日 - 『AmebaVision』を運営するサイバーエージェントからの要請により、トップページとランキングからAmebaVisionの動画を一時的に削除。
  • 2007年3月13日 - 時間限定で利用可能なIDを追加。以降定期的に一定数の時間限定、および常時利用可能なIDを追加していく。
  • 2007年5月19日 - 掲示板を設置。
  • 2007年6月18日 - 『ニコニコ動画(γ)』を終了。およそ6時間に及ぶメンテナンスの後、『ニコニコ動画(RC)』の運営、及び有料サービスを開始。
  • 2007年7月9日 - 民主党小沢一郎代表のオリジナル動画を、特設コーナーで公開。
  • 2007年7月10日 - ニコニコ動画モバイルau(実験)スタート。
  • 2007年7月12日 - ニコニコ市場(仮)がスタート。
  • 2007年7月15日 - 動画再生回数が10億回を突破。
  • 2007年7月26日 - ID登録者数が200万人を突破。ニコニコプレミアム会員も5万4千人を突破。[6]

主な動画[]

稼動以来、プロモーションビデオ(PV)やコンピュータゲームのスーパープレイ動画などが上位に食い込んでいる。また、前述のスーパープレイとは全く反対の、コンピュータゲームの稚拙なプレイがネタ動画としてあえて重宝されたり、いわゆる「ギャルゲ」「エロゲ」とよばれる恋愛ゲームのプレー画面なども人気を呼ぶ傾向にある(『つよきす』『ときめきメモリアル』等)。

ゲームでは、『THE IDOLM@STER』のPV風動画も(β)サービス時より人気であり、プレイ画面のほかPVを他の音楽に変えたMADムービーなども大量にアップロードされている。(β)で人気を博した『エージェント夜を往く』での曲中の歌詞「溶かし尽くして」をその特殊な発音から「とかちつくちて」と歌って有名になったゲーム中の登場人物である双海亜美は今なお「とかち」と愛称で呼ばれ親しまれている。

音楽をメドレー方式で聴かせることを目的とした作品もみられる。映像としては一枚絵がスライドショーのように出てくるのみであることが多い。

2007年2月上旬に入ると、『新・豪血寺一族 -煩悩開放- レッツゴー!陰陽師 PV』『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム- OP』『あいつこそがテニスの王子様』の、人気上位動画3つの合計で、わずか1晩で30万回再生・10万コメントを超えるような「祭り」状態が続いた。なお、その人気から『レッツゴー!陰陽師』と『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』のdwango.jpにおける着うた独占配信が始まり、現在でも広告を掲載している。

動画制作に高い知識を持った「職人」によって、巧妙に動画や画像・音声を切り貼りして作られた自主制作のMADムービーが高い人気を博す一方、中には「永井先生」のように投稿者自身が動画に何らかの形で出演するケースもある。

初期の頃はネタ要素が強くコメントが集まりやすい動画(ゲーム、アニメ)が多かった。YouTubeには今ひとつ及ばないが、最近は幅広いジャンルの動画が投稿されている。マイナーバンドのPVや深夜番組などが公開後すぐに投稿されていたり、ネタではないスポーツやCM、科学番組の動画が投稿されていたりと、日本版YouTubeと言っても過言ではないほど「動画共有サービス」としての成長を見せている。

著作権を侵害していない動画は数少ないが、「漢字テスト」「タイピング」などといったニコニコ動画の特色であるコメント機能を有効に使ったテストやアンケートの類のものも数多く寄せられている。

2007年8月2日には、台湾の2ちゃんねる的なBBSの「ptt」のC_CHAT(二次元関連雑談)の住人たちにより1週間にもわたる制作日数をかけて作られた動画が投稿され、これは日本人の利用者に好印象で迎えられた。日本国外在住者・日本人以外の利用者による動画の投稿はこれが最初ではないが、外国人がニコニコ動画を意識して作成した動画が投稿されたのはこれが初めてである。これにより、ニコニコ動画が日本人だけでなく国外の人にも利用されていることがわかる。[7]

脚注[]

類似サービス[]

  • ニフニフ動画
  • Rimo
  • フラッシュ&動画投稿ファイルマン
  • YouTube Streams
  • 字幕.in
  • ClipLife(予定[1]
  • Synvie(ニコニコ動画はSynvieへ対して謝辞を送っている[2]

外部リンク[]

公式[]

参考外部リンク[]

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