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レインボーロードは、任天堂が発売するレースゲームマリオカートシリーズに登場するコースである。

概要[]

『マリオカート』シリーズでは、家庭版の作品のみそれぞれ最難関である「スペシャルカップ」の最終コース(つまり作品ごとの最終コース)だけは必ずこの名前となっている(アーケード版にも存在する作品が有る)。

全作品共通の特徴[]

「レインボーロード(虹の道)」という名前の通り、路面が虹色である。コースのデザインは作品ごとに違うが、おおむね以下のような傾向にある。

  • 路面の色変化は、『マリオカートアドバンス』までが7色のストライプ、『マリオカート ダブルダッシュ!!』以降はグラデーションである。
  • 路面が煌びやかでカラフルな為、バナナなどの妨害アイテムが非常に見えにくいという難点がある。
  • 宇宙上に浮かんでいるため背景もそれが意識されている他、コースアウトすると「転落」となり作品によっては復帰に時間がかかることがある。

作品ごとのレインボーロード[]

家庭版[]

SFC版『スーパーマリオカート
  • 路面の状態は良いが道幅が狭く、ほとんどのコーナーが直角カーブの上路肩に一切フェンスがないため、他のマシンからの体当たりやアイテムの攻撃などによってコースアウトしやすい。また、トラップとして「スーパードッスン」が設置されており、同作の「クッパじょうコース」に登場する通常のドッスン同様に踏まれると潰されるほか、接触しただけでスピンしてコインを4枚失う。それが列して並んでいるため回避が困難な障害物となっている。
  • このコースはGBA版『マリオカートアドバンス』で初リメイクされるが、「スーパードッスン」は削除されており、若干道幅が狭くなっている。また、3DS版『マリオカート7』でもリメイクされ、「スーパードッスン」が登場する。他に、コース幅も広くなり、数か所にジャンプ台が設置されたり、スーパードッスン落下時に路面が波打つなど、ジャンプアクションにも対応するようになった。
64版『マリオカート64
  • 『マリオカート7』の同名コースと並んでマリオカートシリーズ史上1周最長コース。トラップとして、接触するとクラッシュする「ワンワン」3体がコースを逆走しているが、シリーズ中唯一全路肩にフェンスがあり、道幅も広く安定し、高低差は非常に大きいが勾配が緩やかな構造となっている。背景にはプレイヤーキャラを中心としたネオンサインが浮いている。
  • 『マリオカート8』ではこのコースがリメイクされ、ネオンサインが花火に変更されたり、宙を走る汽車が追加されたりと、64版と背景が大きく異なっている他、路面がタイル状に変更。また、一部でフェンスがなくなり、さらにコースの大部分が反重力エリアとなって、これに関連してセクション2のらせんカーブの方向が左から右に変更。長いコースのためセクション制コースとなり、1周でゴールとなる[1]。セクション1と3にダッシュボードとグライドボード、くぐると加速するリングが設置されている。ワンワンはセクション1・2の3か所でとび跳ねながら左右に往復し、着地時に路面が波打つようになった。セクション3のBGMは「マリオカート7」のオリジナルコースのレインボーロード同様、サビにあたる部分から始まる。
GBA版『マリオカートアドバンス
  • コース上にカミナリ雲があり、落ちてくる雷に当たるとカートが小さくなりしばらくスピードダウンする。さらに、接触するとスピンする流れ星が落ちてくる区間や、一部でダッシュゾーンが集中して設置されている区間もある。路肩の多くは「ジャンプバン」になっているため、ショートカットに利用できる反面コースアウトする危険もある。背景には『マリオストーリー』で登場したクッパ城が浮遊している。
  • ファイナルラップ時のBGMはイントロを除いた所から始まる。
GC版『マリオカート ダブルダッシュ!!
  • 路肩のほとんどにフェンスがない上、一部にはダッシュゾーンが設置されており、利用するとタイム短縮につながるが高いリスクとなる。コースのレイアウトも複雑で、コース全長も同作の「ワリオコロシアム」並みに長く、総合的に難易度が高い。「VS」の周回数の設定に最高10周の設定を行った場合、マリオカートシリーズ史上最長の距離と走行時間となる。足場の下には同作の「キノコシティ」の夜景が見える(マルチプレイ時は表示されない)。また「グランプリ」と「VS」では、落下した流れ星がアイテムの「スター」に変化することがある。64版のメロディが流れる部分がある。また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』の「マリオサーキット」のステージにて原曲のまま使用されている。
DS版『マリオカートDS
  • 障害物は置かれていないが、コースのレイアウトは複雑である。路肩のフェンスは一部のみで、相手のアイテムの攻撃などによってコースアウトしやすい構造になっている。序盤に、ダッシュゾーンがいくつかある。
  • 宙返りゾーン全体がダッシュゾーンになっており、遠心力によってカートがコースに張り付く形になっている。その為、ダメージを受けると遠心力が途切れ、車体がコースから剥がされてコースアウトになる。
  • 宙返りゾーンでジャンプを連続して行うとスピードが若干上昇するが、ゲームがフリーズすることがある。
Wii版『マリオカートWii
  • コース中盤の中央に大きな穴があったり、スタート直後の急勾配の坂、一部がジャンプ台になっている路肩、入ると出口まで高速で飛ばされる星型のゲートといった仕掛けが設置されている。背景には『スーパーマリオギャラクシー』で登場したスターピースが浮遊しているほか、Wii『お天気チャンネル』から流用した「地球儀」が背景に使用されている[2]。なお、コースから転落すると車体が燃え上がる(スペースシャトル大気圏再突入のような演出が発生する)。
  • 地形は、路肩のほとんどにフェンスがなく、カーブのほとんどにバンク(内側に傾いた路面)がかかっており、ルート分岐もある。設置トラップは、ダッシュゾーンおよび、Wii版の新要素「ジャンプアクション」が可能なジャンプ台が、それぞれ多数。
3DS版『マリオカート7
  • 土星の輪や月面上を走る部分があったり、路面が波打って穴が見えにくくなっていたりする個所がある。フェンスは一部にしか設置されていない。月面にはワンワンが転がっている。
  • 本作の全32コースの中では1周の距離が最長で、64版の同名コースと並びマリオカート史上最長コースでもある。そのため、1周すればゴールとなる。
  • 3セクション目では、BGMがイントロではない部分から始まる。
Wii U版『マリオカート8
  • 宇宙ステーションの周りを走行するコースで、路面はタイル状となっており、従来作のレインボーロードに比べて機械的・人工的なつくりになっている。宇宙空間のコースらしく、コースの大部分を反重力状態で走行する。宇宙ステーション内部はベルトコンベアが2列あり、一定時間で方向が入れ替わる。その先のグライドボードから道が2つに分岐し、互いに絡み合った後、最後のらせんカーブの前で合流する。セクション制ではなく、通常の3周コース。フェンスはほとんどなく、障害物はない。

アーケード版[]

レインボーロードの派生と思われるコースが登場する。2つのコース×2ラウンドずつのレインボーカップとなっており、その排気量の全てのカップをクリアすることで登場する。

AC版『マリオカート アーケードグランプリ』&AC2版『マリオカート アーケードグランプリ2
レインボーコースター
最初のアイテムボックス地帯を抜けた後のワープゾーンを乗り越えると、その後に2か所のヘアピンコーナーと直角コーナーが待ち受ける。
レインボーダウンヒル
アーケードグランプリ最終コース。2つのワープゾーンの間がヘアピンと突起の連続のため、ジャンプドリフトのテクニックが要求される。

マリオカート以外での登場[]

『マリオカート』以外の任天堂作品にてレインボーロードが登場した例もある。詳細は以下の通り。

F-ZERO X』(NINTENDO64)
JOKER CUP(同作の隠しカップ)の最初に登場するコース「RAINBOW ROAD:レインボーロード」。『マリオカート64』のレインボーロードがモデル。EXPANSION KITを使用することによって、『マリオカート64』のアレンジ版を流すこともできる。
スーパーマリオギャラクシー2』(Wii)
スペシャルワールドのステージ「タマコロスライダーギャラクシー」に登場する、玉乗りで進むスライダーの名前が「レインボーロード」となっている。路面は7色ストライプだが、路面が虹色でない場所も存在する。

脚注[]

  1. マリオカート8 予告映像4より
  2. 週刊ファミ通2008年5月30日号記載
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