Travel
 

天皇制廃止論

出典: Japan

天皇制を廃止し、主として共和制に移行すべきだとする思想・理論のこと。

目次

[編集] 廃止論の分類(さまざまな立場による主張)

1.戦争責任の追及

戦前、天皇に統帥権があったとして、責任を取って退位すべきだとする立場。

2.人権や平等性の観点

世襲制であること。天皇は東京都千代田区千代田、皇太子その他の皇族は港区元赤坂に居住することが定められており、転居の自由がない。選挙権などの参政権もなく、婚姻、皇籍離脱、皇位継承順位の変更などの際皇室会議の議を経なければならない。また、プライバシーのないことや、マスコミに追い回されて嫌な思いをしても笑顔を絶やさないことが求められることなどが挙げられる。一言で言えば、天皇や皇族に人権(とりわけ自己決定権)がない。そのような天皇や皇族のおかれた立場から解放すべきだとする立場。

3.ジェンダーフリーの観点から

男子は「皇子」「王」「親王」などと性別を表す言葉を含まない称号を用いるのに対し、女子は「皇女」「女王」「内親王」(「家内」と同様に「男は外、女は内」を暗示する)などと女性であることを表す言葉を含んだ称号を用いること。

4.封建制・身分制の名残への反発

特定家系への敬意の押し付けは、国民を大日本帝国憲法下での臣民とさほど変わらぬ位置に置くのと等しく、時にはそのために批判が行いにくい状況が発生することを危惧する立場。また、皇室の家族制度のあり方が、旧民法家制度と同一とする立場である。
日本国憲法において天皇の地位は「日本国及び国民統合の象徴」(第1条)であると規定されているが、日本国民の平均的な生活とおよそ懸け離れた生活を送っている天皇を「日本国の象徴」とすることや「天皇」という身分が世襲によって受け継がれることを疑問とする意見もある。部落解放同盟の指導者松本治一郎は「貴族あれば賤族あり」と言っている。

[編集] 評論

天皇制が廃止されれば日本人の品格が下がるという人もいるが、それは科学的根拠がまったくない。天皇制は封建制度の残滓であり、その存続が日本の一部の階層・社会における封建的価値観の残存につながっている。たとえば医者を「家業」とするエリート一家で子供を医者の跡継ぎとして育てるために子供の人権を無視し、結果として殺人や放火の事件がたびたび起こっている。ネパール王室では2001年に皇太子が銃を乱射し、多くの王族や王室関係者が殺害された事件が起こった。王室のしきたりを理由に皇太子の結婚相手に親が反対したのが原因であった。2008年、ネパールは王制を廃止し、連邦共和制へ移行することに決まった。王制は廃止されるべくして廃止されたのである。

天皇制の廃止は戦後の日本国民に与えられた宿題である

第二次世界大戦後、華族、士族、家制度など封建的制度が廃止されたが、同じく封建性の強い制度である天皇制は残された。これは新しい日本の国家を樹立する過程で混乱が起こらないようにするための暫定措置であった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク