Japan
Advertisement

横兵庫(よこひょうご)とは、江戸時代中期以降吉原嶋原などの太夫級の遊女(花魁)、芸妓に結われた髪形。「伊達兵庫」とも呼ばれる。

結い方[]

ファイル:Oiran at Asakusa (DORONKO) 006.jpg

横兵庫を結った太夫役の女性(吉原の、おいらん道中)

ファイル:Oiran at Asakusa (DORONKO) 002.jpg

横兵庫を結った太夫役の女性(吉原の、おいらん道中)

前髪はふっくらと、も横に大きく張り出すがは出さない(幕末以降は江戸のみ袋付きとなった)。

は最初、立兵庫を横に倒しただけのような形状だったが後に左右対称に輪を作る(両兵庫)様になり、その後巨大化、左右の輪を扇形に整形し、後ろから見ると蝶のような形に纏める(三角形になる場合もある)。この髷の大きな特徴は整形に楽器の鼓と同じ形の「鼓」と呼ばれる道具を使うことである。唐人髷を巨大化したものとも考えられるが、髷の根元に毛を巻き付けて髷を浮かせる点に兵庫髷の名残がある。

京の嶋原、江戸の吉原、共に結い方は基本的に同じだが、髪飾りの種類と量が違っていた。和紙の丈長に鼈甲、「三枚櫛」といって同じく鼈甲の櫛を多数挿す所は同じだが、嶋原ではそのほかに色鮮やかな鹿の子の手絡をかけた上に芝居に登場する姫君のような花簪を差す。

笄の挿し方にも違いがあって、嶋原は平行に、吉原は交差して挿している。

参考文献[]

日本髪#参考文献を参照。

Anime_stub.png このページはウィキペディア日本語版のコンテンツを使用しています。オリジナルのコンテンツは横兵庫にあります。執筆者のリストはページの履歴で確認できます。日本ウィキアと同様に、ウィキペディア日本語版の文章はCC3.0-BY-SAの条件下で再利用できます。
Advertisement