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磯部の御神田

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磯部の御神田(いそべのおみた)は、三重県志摩市伊雑宮に伝わる民俗芸能の田楽。保護団体は、磯部の御神田奉仕会。毎年6月24日に行われる伊雑宮御田植祭で披露される。祭りそのものも御神田と呼ばれる。1990年3月29日重要無形民俗文化財に指定された。

歴史編集

起源は定かではないが、平安時代末期に現在の形が成立したという説が一般的である。

当番区編集

明治時代以前に「磯部七郷」、後に「磯部九郷」と呼ばれた以下の9地区が7年に1度祭りを担当する。

  • 上之郷・五知区*
  • 山田・沓掛区*
  • 恵利原区
  • 下之郷区
  • 穴川区
  • 迫間区
  • 築地区

*は2地区合同で行う。

近世までは財政の豊かな地区が優先して当番区を務めたため、頻繁に担当する地区と、めったに回ってこない地区が存在した。

やくびと編集

御神田に奉仕する人を「やくびと」(役人)と言う。

  • 以前は衣装を自前で用意する必要があったため、地区の有力者から順に選ばれることが多かった。

以下に主な役とその役割を記す。

少年少女
  • 太鼓打ち(太鼓)-7~9才位の少年1人。女装した少年(稚児)が田舟に乗って太鼓を演奏する。
  • 簓摺り()-9~11才位の少年2人。簓(ささら)という楽器を演奏する。
  • 早乙女-12~16才位の少女6人。御神田の花形
    • 以上は舞台化粧並の厚化粧をする(それ以外は素顔)。
  • 大鼓(おど)-太鼓とも表記する。12~16才位の少年1人。要所で掛け声の後、を打つ。
  • 小鼓(こど)-12~16才位の少年1人。大鼓と交互に鼓を打つ。
  • 謡(うたい)-12~16才位の少年6人。田植え歌と踊り込み歌を担当。
  • -15~19才位の少年2人。田楽の曲を担当する。
成人男性
  • 田道人(たちど)-立人とも表記する。6人。早乙女とともに田植えを行う。
  • えぶり指し-2人。竹取り神事の後の田をならしたり、踊り込みの先導を務める。

祭りの進行編集

  • 拝礼 - やくびとが祭りの成功を祈願して参拝とお祓いをする。
  • 苗取り - 田道人と早乙女が苗場を3周半回って苗を取る。
  • 竹取神事 - 神田の中央に設置された、うちわのついた忌竹(いみだけ)をふんどし、又はトランクス一丁の男が奪い合う。荒々しさで知られる。
  • 御田植神事 - 笛や太鼓の演奏の中、早乙女と田道人(たちど)が横一列になって苗を植えて行く。
    • 半分ほど植え終えたところで、やくびとに酒が振る舞われる。[1]この後、簓によって、「さいとりさし」が舞われる。曲調は各地区共通であるが、詞が若干異なる。
  • 踊込み - 休憩を挟んだ後、「エイエイシャントセー」という踊り込み歌を歌いながら、神田から伊雑宮一の鳥居までの約200mを2時間かけて練り歩く。歌詞は地区ごとに異なる。一般にはこれにて祭りは終了と思われている。
  • 千秋楽の仕舞 - 太鼓と簓によって舞われる、短い舞。

参考文献編集

  • 磯部の御神田(伊藤保、磯部町教育委員会)
  • 日本の祭り撮影ガイド(萩原秀三郎、朝日ソノラマ、1976年)P122~123

脚注編集

  1. 未成年のやくびとは、飲む真似をするだけである。

関連項目 編集

外部リンク編集

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