裸祭り
出典: Japan
裸祭り(はだかまつり)とは、参加者がふんどし・半タコ・股引のみ、又は、これらの上に半天(半纏、袢纏、法被)等、最低限の衣服を着て(極稀に全裸で)参加する祭りのことである。
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[編集] 概要
おおむね、天王祭・祇園祭の流れをくむ、春から秋にかけて(主に真夏に)、裸、又は裸同然で神輿・太鼓台・等を担ぐ禊・祓い・疫病除けのタイプと、修正会の流れをくむ、真冬に、禊(水行)の後、お堂の内外で神男、神木、玉、等、その祭りの象徴を奪い合う豊作祈願のタイプに分類できる。何れも、水を浴びたり、川や海に入ったりする場合が多く、中には温泉・泥・甘酒・赤飯・等を掛け合う場合があるが、これらには禊の意味があるとされる。これらの多くは成人男性のみ参加可能で、褌を締めた様子は非常に勇猛で精悍な感じであるが、中には少年、極稀に少女が参加可能な場合もあり、勇猛と可憐を兼ね備えた感じになる(これらには成人式や通過儀礼の意味もあるとされる)。又、和太鼓の集団の中にも、各地の祭りに出張して、褌一丁で太鼓を披露する所もある。
[編集] 裸の意味・服装等
祭りにおいては、裸は晴れ姿であり、人間が神仏に対し誠意を示す、疫病を撥ね付ける示威行為、とされる。又、褌・半タコ・股引・等は下着ではなく晴れ着であり、巫女、稚児、手古舞、踊り子等の衣装と同等とされる。これらの種類、着方には祭りや地域毎の特色が有り、民俗学上の調査対象になる。中には現代に於いても参加者が全裸で登場する祭りがあるが、局所の露出は、わいせつではなく、逆に、健全、神聖な行動(究極の精進潔斎)である、という考え方がある。只、近代以降は全裸が社会的タブーとなったことや品位向上を要求する動きもあって、参加者が褌等の最低限の服装(1~4点前後)を着て参加する場合が多くなり、全裸は極稀となった。
[編集] 未成年者の参加
成人の裸祭りとは別に子供達のみによる裸祭りを催しているところがある(どやどや、会陽、山笠、等)。これらには、子供達に郷土の歴史と伝統文化への理解を持たせるという目的があるとされる。また、成人に子供が混ざった形で開催される祭もあり、これには幼い頃から成人と同じ服装で参加させる事により学校で学べない社会的ルールを子供に身につけさせ、子供の心理的成長を促すという目的があるとされる。これらの祭りはアマチュアカメラマンの間で非常に人気が高い。アマチュアカメラマンの中には成人の裸がぶつかり合う勇壮な様子を撮りたい、という人もいれば、成人は撮りたくないが少年は成人より美しくて可愛いから撮りたい、という人もおり、様々である。少年には可憐、脆弱のイメージがあり、そのような少年が勇猛に立ち向かう様子は最初から勇猛のイメージがある成人男性とは又違う魅力があるという。又、サブカルチャーにおいても人気が高く、萌えの対象とされ、裸祭りに登場する少年や、裸祭りの扮装をした少女を題材にした同人誌等が人気を集めるという。
[編集] 全国の裸祭り
自治体名の後は服装の種類(種類はふんどしを参照)。※は子供も成人と同等の服装で参加(それ以外は通常、成人男性のみ参加可能)、奉納相撲、創作和太鼓も参照
[編集] 北海道
- 1月15日:木古内町寒中みそぎ祭り(木古内町、締め込み)
- 7月第一土曜日:江差かもめ島まつり(江差町、六尺)
- 7月中旬:芦別健夏山笠(芦別市、締め込み)※
- 7月中旬:あかびら火まつり(赤平市、六尺)※
[編集] 東北
- 元旦:常盤八幡宮年縄(としな)奉納裸参り(藤崎町、廻し)※
- 1月5日:裸まいり@飛鳥神社(酒田市、六尺)※
- 1月7日:七日堂裸まいり(柳津町、六尺)
- 1月12日:裸参り@不退虚空蔵堂(盛岡市、晒一反+腰蓑)※
- 1月14日:どんと祭@大崎八幡宮(仙台市、晒一反)
- 1月14日:裸参り@教浄寺(盛岡市、晒一反+腰蓑)
- 1月14日:大俵引き(会津坂下町、締め込み)
- 1月15日:裸参り@盛岡八幡宮(盛岡市、晒一反+腰蓑)※
- 1月15日に近い日曜日:やや祭り(庄内町、上半身裸+ケンダイと呼ばれる腰蓑)※
- 1月17日:裸参り@浅草観世音(盛岡市、晒一反+腰蓑)
- 1月23日:裸参り@永祥院(盛岡市、晒一反+腰蓑)
- 1月26日:裸参り@桜山神社(盛岡市、晒一反+腰蓑)
- 1月28日:裸参り@加賀野大日如来(盛岡市、晒一反+腰蓑)
- 旧暦1月7日:蘇民祭@黒石寺(奥州市、六尺(心男のみ全裸))
- (蘇民祭は奥州市と周辺に複数存在し、全裸が許されるのは黒石寺の蘇民祭のみだったが2006年以降は全裸禁止になった)
- 2月3日:裸樽神輿(栗原市、晒一反)
- 5月第3土曜日:ながい黒獅子まつり(長井市、化粧廻し)※
[編集] 関東
- 1月20日早朝:湯かけ祭り(長野原町、越中)
- 3月15日:裸参り@熊野神社(四街道市、股引+腹巻き)
- 5月中旬:神田祭@神田神社(千代田区、中央区、六尺)※(大祭は2年に1度、次回は2011年)
- 5月中旬:三社祭@浅草神社(台東区、六尺)※
- 7月中旬:江ノ島天王祭(藤沢市・鎌倉市、六尺)
- 7月下旬:はだか神輿@大和田氷川神社(新座市、晒一反(前袋)(野次馬は六尺))
- 7月25日:甘酒まつり(秩父市、六尺、晒一反)
- 8月中旬:例大祭@深川神明宮(江東区、六尺)※(大祭は3年に1度、次回は2012年)
- 9月13日:十二社はだか祭り@玉前神社(一宮町、股引+腹巻き)
- 9月23~24日:大原はだか祭り(いすみ市、股引+腹巻き)
- 11月19日:盤台行事@有氏神社(神川町、六尺、晒一反)
[編集] 北陸・甲信
- 1月17日:はだか胴上げ(糸魚川市、六尺)
- 1月下旬:寒中みそぎ(輪島市、晒一反)
- 2月第2土曜日:毘沙門天裸押合大祭@栃堀巣守神社(長岡市、締め込み)
- 2月17日:赤谷どんづきまつり(新発田市、晒一反)
- 3月3日:浦佐毘沙門堂裸押合大祭@普光寺(南魚沼市、股引+腹巻き)
- 7月第1日曜・前日:堀米(島立)の裸祭り(松本市、六尺)※
[編集] 東海
- 元旦:上野間の裸まいり(美浜町、全裸)
- 1月1~3日:お太鼓祭り(静岡市清水区(由比町)、晒一反)
- 旧暦1月13日:国府宮はだか祭り@尾張大国霊神社(稲沢市、晒一反、神男は全裸)
- 2月3日:節分会はだか祭り@宝光院(大垣市、六尺)
- 2月第2日曜:天下祭(豊田市、晒一反)
- 3月上旬:中田裸祭り(豊田市、晒一反)
- 6月24日:磯部の御神田(志摩市、六尺、又はトランクス)
- 9月下旬:見付天神裸祭(磐田市、股引+腹巻き)※
- 10月:大井川川越しまつり(島田市、二重廻し)
- 12月第2土曜日:池ノ上みそぎ祭(岐阜市、越中)※
[編集] 関西
- 1月上旬:どやどや@四天王寺(大阪市天王寺区、締め込み)
- 1月14日:裸踊り@法界寺(京都市伏見区、越中)※
- 2月最終日曜:寒中てんころ舟競争(宮津市、締め込み)
- 5月第4日曜:嵯峨祭(還幸祭)@野宮神社・愛宕神社(京都市右京区、廻し)
- 7月第3日曜:おしゃたか舟神事@岩屋神社(明石市、六尺(前垂れ))
- 8月上旬:矢取り神事@下鴨神社(京都市左京区、六尺)(年によっては褌でない場合がある)
- 8月15日:永禄の大綱曳き(南あわじ市、化粧廻し)※
- 10月中旬:灘のけんか祭り@松原八幡神社(姫路市、廻し)※
- 10月22日:鞍馬の火祭@由岐神社(京都市左京区、廻し)
[編集] 中国
- 2月第1日曜日:松林寺子供会陽(岡山市南区宮浦、締め込み)※
- 2月第1土曜日:金山寺会陽(岡山市北区金山寺、締め込み)
- 2月第2土曜日:安養寺会陽(美作市、締め込み)※
- 2月第2土曜日:岩倉寺会陽(西粟倉村、締め込み)
- 2月第3土曜日:御福開祭はだか祭@久井稲生神社(三原市、締め込み)
- 2月第3土曜日:西大寺会陽(岡山市東区西大寺、締め込み)※
- 2月下旬:道通宮子供会陽@沖田神社(岡山市中区沖元、締め込み)※
- 10月上旬:大原の秋祭り(美作市、締め込み(一部のみ))※
- 11月下旬:防府天満宮御神幸祭(裸坊祭)(防府市、股引+腹巻き)
[編集] 四国
[編集] 九州
- 1月3日:玉せせり@筥崎宮(福岡市東区、晒一反(少年は六尺(九尺?)))※
- 1月7日:鬼夜@大善寺玉垂宮(久留米市、晒一反)※
- 1月15日:竹崎の円座祭(太良町、晒一反)
- 6月1~2日:へこかき祭り@高良大社(久留米市、六尺、越中)※
- 7月上旬:博多祇園山笠(福岡市博多区、締め込み)※
- 7月中旬:かごしま夏祭り(鹿児島市、締め込み)
- 8月27日:馬練り(雲仙市、六尺(前垂れ))
- 旧暦8月15日:十五夜ソラヨイ(南九州市、締め込み(中福良)、トランクス(山下))※
- 11月上旬:若宮八幡秋季大祭(豊後高田市、晒一反)(公式HP)
- 11月下旬:さいすくい(中津市、六尺(前垂れ))※
- 不定期:鳥刺し踊り(雲仙市、九尺、特殊な締め方)
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 裸祭り(矢頭保、美術出版社、1969年)
- 殆どの写真が、ふんどし着用;P129~162に資料編、P163~165に祭りの一覧表有り、三社祭、灘のけんか祭り、博多祇園山笠、ふんどし少年も登場
- 民俗の事典(ほるぷ、1977年、ISBN 978-4753402113)P285~286 文中では、ふんどし、全裸、共に触れてない;写真無し
- 民俗の事典(岩崎美術社、1972年)の再刊(内容は同じ)
- 日本民俗大辞典(全2巻、吉川弘文館、ISBN 4642013334、他)下P363 文中では、ふんどし、全裸、共に触れてない;写真は、ふんどし着用
- 祭りと年中行事(直江廣治、桜楓社、1980年)P64~77
- P67以降にふんどしの記述有り
- 褌ものがたり(越中文俊、心交社、ISBN 978-4883025220)P124~133
- P209に、ふんどし少年の写真も登場
- 褌の旅(越中文俊、心交社、ISBN 978-4883028061)P18~32、72~75、180~183、198~202、211~212
- 男の粋 和の極み おっ、ふんどし!?―新・ふんどし物語(越中文俊、心交社、ISBN 978-4778104993)
- ふんどしの話(新穂栄蔵、JABB出版局、ISBN 978-4915806186)P98~103
- 博多祇園山笠(管洋志、講談社、ISBN 978-4062001663、少年少女の写真多数)
- 博多祇園山笠(管洋志、海鳥社、ISBN 978-4874151143、少年少女の写真多数)(上記の12年後の出版)
- おっしょい!山笠(保坂晃孝、西日本新聞社、ISBN 978-4816707193)
- P168には子供山笠復活の事情・意義
- ふるさとの子ども祭り(山崎正勝、日本カメラ社、ISBN 4817940549)
- P4~5、14、19~21、94~95、112~113、116に少年の裸祭りが登場
- 祭りの四季(鶴添泰藏、グラフ社、1980年)
- P78~79に十五夜ソラヨイ(少年の裸祭り)が登場
[編集] 外部リンク
- 日本の裸祭り
- ちば☆フォトギャラリー
- 堀米(松本市島立)の裸祭り(「もっこ」は『六尺褌』の誤り)
- 常盤八幡宮年縄(としな)奉納裸参り
- 少年はだか祭り実行委員会
- 会陽って何だろう
- 岡山の裸まつり!西大寺会陽(廻しの締め方の動画)
- バウンダリィライン
- 東海のひとびと/池之上 みそぎ祭り (岐阜県岐阜市)
- さいすくい
- お祭り実践講座
- 以下のリンクはセクシャル寄り
- 第二回ふんどし最萌ランキング (ふんどし少年@祭りの格好をさせた少女のイラスト)
- 褌少女(黒猫褌・締め込み・九尺褌) (上記を造形)
- 祭りと女ふんどし
- はだか祭り&ふんどし&ビデオ
- Konta's Page
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