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黒崎一護

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テンプレート:Pathnav テンプレート:ローカルルール テンプレート:Notice テンプレート:継続中の作品 黒崎一護(くろさき いちご)は、久保帯人作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『BLEACH』に登場する架空の人物で、同作の主人公である。アニメの声優森田成一(幼年時代は松岡由貴)。ミュージカルでの俳優は伊阪達也法月康平

プロフィール 編集

  • 本作開始時で15歳、死神代行消失篇時は17歳。
  • 空座第一高校在籍。
  • 身長:174cm→181cm
  • 体重:61kg→66kg
  • 血液型:AO型。
  • 誕生日:7月15日。蟹座。
  • テーマミュージック: Bad religion “News From The Front”

テンプレート:ネタバレ

人物 編集

オレンジ髪に茶色の瞳。名前は越後とイントネーションが同じ「い」にアクセントをおく。名前は、何か一つのものを護り通せるように、の意味に由来する。好物はチョコレート辛子明太子。尊敬する人物はウィリアム・シェイクスピア虚(ホロウ)に襲われた際、家族を救うために、死神・朽木ルキアから死神の力を譲り受け、以降彼女の代わりに死神の仕事をするようになってから、死神代行として活躍する。

出身・家族・交友関係 編集

実家は町医者で、父親は黒崎一心。母親の黒崎真咲は一護が9歳のときに死去。兄弟は、双子の妹の黒崎遊子黒崎夏梨

ルキアとの出会いがきっかけで死神の力を得てからは、ぬいぐるみに入った改造魂魄のコンとも同居。

有沢竜貴とは4歳からの幼馴染。チャドとは中学の時からの親友。石田雨竜井上織姫小島水色浅野啓吾らは高校からのクラスメイト。

外見・性格 編集

いつも眉間に皺を寄せた表情をしており、地毛ながらも派手な髪の色と一見ぶっきらぼうで無愛想に見える態度から、常に教師や上級生から色眼鏡で見られ不良扱いを受けることも多い。中学時代チャドと共に「馬芝中のチャドと黒崎」と呼ばれヤンキー界ではかなり有名な存在であったが、実際は自分や仲間にかかってくる火の粉を払っていただけである。実際は義理堅く争いを好まない心優しい性格で、親からその名に託された思いを背負って兄として妹を護るという強い意志を持つ。その使命感を持つ故に、自分以外でも兄である者が妹を虐げたり蔑ろにするのを絶対に許さない。幼い頃から強くなるために道場に通い空手を習っていた。今は道場通いをしていないが、かなりの腕前。時に気負いすぎる所もある。

優しい反面、甘さが見受けられ、闘いに於けるそれを破面ドルドーニから聖女のようだと揶揄される。破面であろうと誰かを傷つけるか、攻撃してこない限り、無用な戦闘は好まないが、避けられない闘いは寧ろ自ら臨んでいく。自身の実力の向上を実感したときに浮ついたり、追い詰められたときは弱気になることもある。戦いにおいては相手を殺す事を好まず、あくまで相手に勝つことにこだわり、勝利後は傷ついた相手を治療したり気遣う素振りも見せている。

容姿への偏見から来る教師の無用の干渉を避けるため、勉強はキチンとしているので学校の成績は良い方(1学期の中間は18位、期末テストは一学年322名中23位だった(単行本第5巻))。本人曰く、得意科目は国語らしい。店の人に髪の色のことを聞かれたくないためもあって、髪の毛は遊子に切ってもらっている。見かけによらず性的にはウブで、夜一から裸を見せられたり一緒に風呂に入ろうとしたときのリアクションをからかわれたりした。

人の顔と名前を覚えることが苦手で、石田のことも織姫から教えてもらうまで全く知らなかったり、出会って間もない弓親ドンドチャッカの顔すらうろ覚えだったりした。また、闘っている相手のドルドーニの名前も「ドン・パニーニ」と間違って覚えていた。護廷十三隊の隊長や副隊長に対しては自分と歳が近い者や親しい相手には呼び捨て、親しくとも目上の者には「さん」付けで呼んでいる。

作中では、その存在が志波海燕の面影に重なることが白哉浮竹の感慨として描写されている。

才能・能力 編集

元々「視える」「聴こえる」「触れる」「喋れる」「憑かれる」超A級霊媒体質のハイスペック霊能力者。死神化する前から潜在的に霊力は高く、後にこの体質は、父・一心が隊長格の能力を有すると判別された死神であった故の「真血」と呼ばれる存在であったためであることがわかる。死神化による霊圧が強大だったために織姫やチャドの秘められた力を覚醒させるきっかけとなっている。

死神としての経験は浅いが、数々の戦闘を経て死神の基本戦闘技術であるの「鬼」以外は隊長格と渡り合うほど高い実力を身に付け[1] 、「斬」は【卍解】まで至り、「拳」に関しては、素手で斬魄刀を解放した副隊長3人を打ちのめす程[2] 。また「走」では【卍解】修得後に瞬歩を身につけ隊長である白哉と渡り合った。ちなみに「鬼」にあたる鬼道に関しては、劇中では鬼道を体得している場面は見受けられないが、霊力を扱うことに関しては才能が全くないと至る所で言われている。

過去 編集

母・真咲を慕っていた少年時代は、空手でたつきに負けただけで泣くような泣き虫だった。9歳の頃、真咲と一緒に歩いていたとき見かけた少女を、グランドフィッシャーの擬似餌とは知らずに助けようとしたために、真咲の死に直面している。この出来事で家族から真咲を奪ってしまったという自責の念を抱えるようになる。

死神代行篇 編集

真咲の死に対し長年自分を責め続けていたが、真咲の命日に、真咲の実際の死の原因だったグランドフィッシャーとの戦いを通じ、葛藤した末に立ち直った。その際、死神代行に対する意識も「ルキアの代わり」から「虚に狙われる人々を救うため」に変わった。

尸魂界篇 編集

死神能力譲渡の罪に問われているルキアを尸魂界へ連行しようとする恋次白哉に挑むが、連行を許してしまったうえ、白哉の斬撃により一時譲り受けた死神の力を失ってしまうが、浦原喜助との特訓で己自身の死神の力を覚醒することにより、死神の力を取り戻すことに成功する。

尸魂界へ連行されたルキアを救うためにチャド、石田、織姫ら仲間と共に夜一の先導で尸魂界へ乗り込み、幾多の死神達との戦闘を繰り広げる。

戦いの中で交流を深めた尸魂界での仲間の岩鷲や山田花太郎、戦いの末に和解した恋次の助けを受けながら、最後までルキアの処刑に異を唱えない白哉に勝利、そして事件の黒幕だった藍染には完敗するもルキア救出に成功。現世へ帰る際に浮竹から死神代行証を貰い、尸魂界公認の死神代行として正式に認められた。

破面篇 編集

過去の浦原との特訓以来たびたび現れていた内なる虚が明確に魂を支配し始め、その影響で戦闘にも支障をきたしたことで危機感を覚え、内なる虚の力を抑えるために仮面の軍勢の元で特訓を受けて内なる虚の制御に成功する。

現世に襲来したグリムジョーとは 、その前後二回に渡って戦闘したが二回とも中断させられ勝負はつかず。またヤミーと共に最初に現世に襲来したウルキオラとも因縁を持つようになる。

虚圏に連れ去られた織姫を救出するために、浦原の手を借りて雨竜、チャドと共に虚圏に突入、後から来たルキアと恋次とも合流し、虚夜宮に侵入する。侵入後は個々に散開し、虚圏で出会ったネルを連れて破面と闘いつつ織姫救出に向かう。数々の戦闘の中で、グリムジョーとの決着をつけ、その戦闘直後のノイトラ襲撃の危機を剣八に救われた。

織姫を救うためにウルキオラと対決、完全虚化した自身の力で、ウルキオラを消滅に追い込むという自身の意にそぐわぬ形で決着をつけた。その後、ルキア達を救うためにヤミーと交戦後、白哉ら隊長達に促される形で現世に帰還、護廷十三隊・仮面の軍勢の協力を得て藍染に挑む。そこで自身の今までの戦いが藍染によって仕組まれたものだという驚愕の事実を知る。一時は藍染の力への恐怖を覚え、空座町に侵攻する藍染を食い止められなかったが、一心に諭されて奮起し空座町に急行する最中の断界で「最後の月牙天衝」を会得、その力を以って藍染との最終決戦に決着をつける。だが「最後の月牙天衝」を使用した代償で死神と全ての霊的な存在も感知できなくなるほどの霊力を失い、ルキアとも別離する。

死神代行消失篇 編集

藍染との戦いで全ての霊力と死神の力を失った17ヶ月後には高3となり、不良に絡まれたりはするものの平穏な生活を送っている。浮竹から貰った代行証は未だ手元にあり、死神だった頃に培った身体能力も不良を打ちのめすのに役立っている。また商売目的で校内で各運動部のレンタル助っ人部員として部活をする一方で、鰻屋育美が経営する、何でも屋「うなぎ屋」でバイトをしている。

そんな中で、一心の事を知る銀城空吾との邂逅により、夏梨が浦原の元に通うことや石田が襲撃された事態もあり、銀城らの本懐でもある自身の死神の力を取り戻すべく「XCUTION」との修行を開始する。その過程で銀城らと同様の能力である完現術(フルブリング)を会得した。

しかし、完現術の完成直後に月島秀九郎の完現術によって、銀城と共に孤立してしまう。その後、月島と対峙する中で、本性を現した銀城の裏切りに遭って完現術を奪われてしまうが、浦原・一心とともに現れたルキアの持つ隊長・副隊長格の霊圧が込められた刀によって死神としての能力を取り戻すことに成功する。

斬魄刀 編集

斬魄刀の名は 『斬月』(ざんげつ)

死神となった当初は柄部分を除き、鍔も通常の刀を身の丈まで大きくした形状をしていたが、これは自身の霊圧を御しきれていなかったためであり、強度も低い。浦原には「ただ刀の形を成しているだけ」と指摘されており、一時的な力の増大でギリアン級大虚を退かせたことはあるものの、白哉や浦原ら隊長格の死神には容易く砕かれた。

始解 編集

数ある斬魄刀の中でも非常に珍しい常時解放型の斬魄刀で、初めて解放して以来常に始解の状態を保っている。解号は無く、浦原との特訓の際に精神世界で名を教えてもらい解放に成功した。

ハバキも無い、出刃包丁のような形状の巨大な刀身のみの刀である。の後端(通常の刀剣なら柄頭に当たる部分)からはが伸びており、非戦闘時はこの晒を刀身に巻き付けて鞘の代わりとする。斬魄刀自体の攻撃力、耐久力が非常に高く、戦闘方法は刀自体の強力さを活かした白兵戦が主体。茎の晒はある程度自由に伸び縮みするため、それを活かした用法も可能。

卍解の修行後は刀そのものの攻撃力・耐久力に更なる磨きが掛かり、斬魄刀100万本分の破壊力を持つ双殛の矛を受け止め、その双殛を受け止めるために作られた磔架を一撃で破壊した。

死神代行消失篇において新たに死神の力を得た際は完現術の影響からか、刃の前後が削られた斬魄刀が現れている。また、柄や柄尻に卍解時のそれを思わせる鎖が追加されるなど洗練された外観になっている。この斬魄刀は以前よりも威力が増し、単純な剣圧だけでも以前の月牙と同等の威力を持つ。

卍解 編集

【卍解】の名は『天鎖斬月』(てんさざんげつ)

能力解放と共に卍型の鍔、柄頭に途切れた鎖がついている全てが漆黒に染まった長めの日本刀に変化し、一護本人は具象体斬月の黒いロングコートに似た独特の死覇装を身に纏う。卍解状態になると一護本人の霊圧は赤黒い色に変化する。また死覇装の変化までも【卍解】の内に入るため、霊圧の増減を視認しやすい様相となっている。

通常の死神の卍解に比べ圧倒的に小型であり、解放された強大な霊力の全てをその小型に凝縮することで卍解としての強力な攻撃力を保ったまま超スピードの斬撃と移動を可能にする。また卍解を維持するには莫大な霊力が必要とされる中で、一護の卍解はかなりの長時間天鎖斬月の形態を保っていられる程の耐久力もあり、作中では一度ウルキオラに倒された以外のことで意思に反して卍解が消滅する描写はない。精神世界内で、具象化天鎖斬月に折られたのが敵からの攻撃による唯一の破損である。会得当初は青白い霊圧に包まれてから出現していたが、虚化体得後は最初から黒い霊圧が斬月と一護を包み込んで解放されるようになった。

通常十年以上かかると云われる卍解習得の修行を一護は転心体を使用した修行により三日たらずで成し遂げた。その修行では具象化された斬月が出現させた無数の刀から一護が探し当てた本物の斬月で、具象化斬月を斬り伏せて屈服させる方法を取っている(ただし、修行を成し遂げた場面は描かれていない)。

編集

月牙天衝(げつがてんしょう)
自らの霊力を刀に喰わせて、刃先から超高密度の霊圧を放出し斬撃を巨大化させて飛ばす斬月の能力であり唯一の技。威力、射程距離共に強力で、対象との距離が近ければ近いほど命中した時の威力は高くなる。浦原商店地下の勉強部屋での浦原との対戦時、始解を会得した直後に始めて放った。その後しばらくは一護自身の意思で撃つことはできず、卍解会得のための修行を通じて自在に使用できるに至った。
卍解時に放たれた月牙天衝は色が黒く、卍解によって斬月自体の攻撃力も向上しているために桁外れの破壊力を発揮する。この黒い月牙は内なる虚が意識の表面に現れたときに最初に使用した技であり、虚化習得前は使えば内なる虚が出てくるのを早めたため、連続での使用は不可能だった。尚、黒い月牙は解放状態の十刃の虚閃・黒虚閃に似ているとウルキオラに指摘されている。ウルキオラとの再戦においては月牙を天鎖斬月に纏わせたまま直接斬りつける応用技も見せた。
アニメ『斬魄刀異聞篇』では、斬月(本体)が斬魄刀から離れたため、内なる虚の力を借りた月牙天衝を使用していた。この月牙天衝の威力は、斬月(本体)の使用する天鎖斬月から放たれた黒い月牙を上回る力を見せた。

最後の月牙天衝 編集

藍染との最終決戦を前に手にした力。天鎖斬月と融合、自らを月牙天衝と化することにより、崩玉で完全覚醒した藍染を上回るほどの強大な力を身につける。これにより藍染は一護が自分よりも更に上の次元に至っていると悟った。しかし一度発動させたら死神としての能力、霊力全てを失う代償も伴っているため、「最後」には死神としての最後という意味が込められている。発動時の一護は黒髪のロングヘアーとなり、口から上半身にかけて青灰色の包帯を纏った姿に変貌し、瞳の色も真紅に変わる。

最後の月牙天衝修得直後の一護は、断界での数ヶ月もの時間の経過のためか身長、髪の毛も若干伸びている。また天鎖斬月の鍔の形状が鋭角的になり、柄尻の鎖が伸びてむき出しになった右腕に巻きつき黒い包帯状のもので固定されて右腕と一体化している。その時には周りの者達には一護に霊圧を感じなくなり、一護自身のポテンシャルも上昇しているが、藍染はこれを自らの霊圧を棄てて、それを身体能力を増強するための力に変換したと洞察していた。

短期間かつ突発的に手にした完全虚化までの力と異なり、長時間を掛けた修行を課せられており、藍染が断界内で「拘突」を破壊したことで断界内で2000時間ものタイムラグが生じたことによって断界での修行が実現した。修得の鍵を聞き出すために精神世界での天鎖斬月との長きに渡る戦いを展開し、自らが天鎖斬月の刃を受け入れたことによって、天鎖斬月から最後の月牙天衝の意味を聞き出し修得した。

この技で一護が死神と持ち前の霊力を失う際は、断界で起きた時間が逆流して激痛と共に意識を失う第一段階(死神の力の消失)、残った霊圧で目覚めた後の第二段階(霊力消失)のプロセスを踏んでいる。アニメでは第一段階を迎えても死神の力はすぐには消失せず、完全消失の時期は不確定となっており、【卍解】の使用によって若干の変調を来たすようになる。

技「無月(むげつ)」
上記の姿に変貌後、右手に刀状の霊圧を発生させ振り下ろすことで発動させる。周囲を覆う程の漆黒の斬撃を発現させ、それで相手を斬りつけてダメージを与える。

本体 編集

斬月
声 - 菅生隆之/演 - 末吉司弥
漆黒のコートに身を包んだ長髪で髭面、半透明のサングラスをかけた男。一護の精神世界に存在し、一護からは斬月のオッサンと呼ばれている。人の話を聞かずに勝手に話を進める節がある。
浦原との特訓のなかで虚になりかけた一護が精神世界に来たところに現れ、死神の力を取り戻した後は浦原との一騎打ちに挑んだ一護に恐怖心を捨てることを教え、斬魄刀解放に至らせる。更木剣八との戦いで油断し倒された際には、精神世界で一護の内なる虚と戦わせることで斬魄刀を理解し共に戦うこと、斬魄刀と共に在ることを教え、【卍解】の修行では転神体により具象化され、一護を鍛えるように戦う等、一護を導く存在として登場する。
内なる虚に支配権を奪われ白哉戦で一護の内なる虚が表にまで出てきた後は、一護の内在世界に於いても姿を現してはいなかった。
アニメ『斬魄刀異聞篇』では、村正の能力によって強制的に実体化され、一護と敵対する。一護を強くするために力を貸していたが、一護が強くなった今、自分と一護のどちらが強いのかを試したいという願望を抱いている。戦闘では『斬月』を武器にして戦い、【卍解】をすることで『天鎖斬月』の漆黒の刀へと変化させる(斬月の姿に大きな変化はない)。実体化した後、自身の思いを酌んだ一護と戦い、内なる虚の力を借りた一護に倒されたことで村正の洗脳から解き放たれ、再び一護の元に戻った。
天鎖斬月
声 - 森久保祥太郎
『天鎖斬月』の具象化姿であり、一護が【卍解】のまま精神世界に入ったために変化した斬月の本体。漆黒のコートと頭をすっぽりと覆うフードを着けている。斬月を若くした青年のような姿をしている。「最後の月牙天衝」を訊き出すために己の精神世界に向かった一護の前に出現、最後の月牙天衝を教えることを頑なに拒み一護に刃を向け、一護から引きずり出した内なる虚と一体化して一護と交戦する。最終的に「最後の月牙天衝」会得の鍵を知った一護に「自分が守りたかったのは一護自身」だという思いを伝え、「最後の月牙天衝」を伝承する。そして一護が藍染に無月を放った際に、一護に別れを告げている。

尚、斬月のいる一護の精神世界は、ビル等の建物が並ぶ街並が横たわっており、現実世界とはデタラメな風景で構成されている。一護の精神状態と密接に関わっており、天鎖斬月との対面時には、一護の精神が絶望している状態であるため、町並みが空座町のそれになり、さらに水中に沈んでいる。ただし水中でも呼吸が出来る。

虚の力 編集

内なる虚の発生と共に一護に芽生えた力。

恋次や剣八との戦いで仮面が一護の懐に入って一護の致命傷を防ぐ働きをするという端的な力を発揮し、朽木白哉との戦いで完全に発現した。

初めは制御不可能な状態にあり、内なる虚による魂の侵食によって霊圧が不安定になる障害も発生していたが、仮面の軍勢のもとで内なる虚を抑えることに成功してからは、障害は消え、自らの意志で自在に発動できるようになった。

なお、藍染との決戦後は、一護の死神の力と霊力消失に伴いこの力も消失した。

虚化 編集

一護の仮面はシンプルな髑髏状のもの。左半分が血のような色の紋様に覆われており、虚化習得以前から、仮面の紋様は出現する度に数が増えていった。後述する完全虚化後は、縦じま2本の模様に変化した。

「仮面の軍勢」と同様、自らの意思で出現させた虚の仮面を着け、死神でありながら虚の力を混在させることで爆発的に戦闘能力を向上させることができる。この状態の一護は仮面をつけるだけでなく、眼球は黒、瞳は黄色に変わる。一護は基本、卍解の上に虚化を使用する戦闘スタイルをとる。虚化時は斬撃及び月牙天衝が霊圧で軌跡を描く圧倒的なものに強化される。修得当初はまだ修行不足で11秒という短時間しか保てず霊力の消耗も激しかったが、虚夜宮でグリムジョーと再戦する頃には保持時間は飛躍的に延び、さらに仮面にひびや欠損ができても自力で修復可能なまでに成長し、力そのものも上昇している。また完全虚化後は、仮面の模様が変り仮面に違和感を覚えたり仮面を出せなくなるなどの若干の異変が生じている。天鎖斬月によれば、これは一護が完全虚化して破壊衝動に支配されることを恐れたためであり、以前の虚化ほど力を引き出せていないとのこと。

完全虚化 編集

刀剣解放第二階層時のウルキオラに敗れ再起不能となった際、織姫の助けを求める声に呼応するように、内面さえも虚に近い状態に変貌した一護の姿。変貌後はウルキオラを打ちのめす程の大打撃を与えたが、ウルキオラの捨て身の攻撃がきっかけとなり元に戻った。その際、胸に空いた孔は超速再生により塞がっている。基本的に自分の意志で元に戻る事は出来ず、今まで角を切り落とされる事で元に戻っている[3]

外見は2本の角と仮面紋のついた仮面、白い肌、胸の孔と虚の特徴を色濃く残しており、髪も長髪に変化。内面は仲間を含む他者の言葉は通じない、自分が敵と判断した者には味方であろうと攻撃を開始する、深手を追った相手にも容赦はしないと一護の意識は残されておらず[4]完全に獣同然と化している。戦闘力も通常の虚化を遥かに上回り、別次元の実力差があった刀剣開放第二階層のウルキオラを逆に圧倒するほどの異常な力を見せている。アニメ版ではスピードに優れている石田が目で追いきれないほどの超高速戦闘をウルキオラと繰り広げた。

地獄篇では強大な力を発揮するこの完全虚化が物語のキーとなっている。

技「虚閃(セロ)」
角の先端から放つ。その威力は虚化形態での月牙天衝を遥かに上回っており、ウルキオラの黒虚閃を簡単に打ち消してしまうほどの威力を持っている。色は深紅。
技「響転(ソニード)」
破面の高速移動能力。ウルキオラが自身の探査神経(ペスキス)をすり抜けられたという事から瞬歩ではなく響転と判断した。
能力「チェイン」
天鎖斬月の柄頭の鎖と一護が霊圧で繋がっており、離れた所にある場合でも引き寄せることができる。

内なる虚 編集

精神世界に存在する虚(声 - 森田成一)。朽木白哉の前に現れた時は、誰でもないと語った。内なる虚もまた一護の霊力であるため、同じ一護の霊力である斬月とは本来一体である存在である。そのため斬月と意識を共有しており、片方の力が増大すると支配権が移る。容姿は一護本体と瓜二つだが、白目や歯が黒く、死装束や斬月の色など何から何まで白黒「反転」している。卍解時の月牙も赤に縁取られた白いものになっており、また一護のそれとは比較にならないほど巨大。対して始解時の月牙は一護の卍解と同じく赤黒く白黒反転している。

性格も一護とは鏡写しのように正反対で非道・好戦的。作中の扉絵イラストでは「黒崎一護」の名前が逆さの鏡文字で、アニメでのエンディングクレジットでは『白一護』と表記されている。始解状態の斬月の晒しをつかんで振り回し、飛び道具のように扱う技「デッドリー・ダーツ」を使うといった一護には考え及ばなかった戦い方を見せるなど高い戦闘テクニックを有しており、卍解した一護の月牙を片手でなぎ払うなど、計り知れぬ潜在能力を秘めている。アニメでは「一護は俺の足元にも及ばない」と言っている。尤も、本人の言によれば本質的な能力そのものは(彼と会う時点での)一護本人と全く同等であり、戦闘能力の差は「本能に委ねて戦うか否かの点」であると語っている。

一護が一度剣八に敗れた後、斬月によって送られた自らの精神世界において初登場。斬月が一護を自分の持ち主にふさわしいか試す試練に協力していた。この時から一護の体と力を乗っ取ろうと画策しており、白哉との戦闘で一護の意識の表層に姿を現したのを決起に徐々に一護の精神と魂を侵食し始め、一護の戦闘にまで影響を及ぼすようにまでなる。仮面の軍勢の手助けによって再び精神世界にやってきた一護と交戦。終始一護を翻弄するも、「戦いを求める本能」を自覚した一護の刃に貫かれ、警告を与えて消滅する。

しかしその後、一護が「最後の月牙天衝」を訊き出すために精神世界に向かった際に完全虚化した姿で登場。天鎖斬月と一つになり、一護に再び襲いかかる。

アニメ『斬魄刀異聞篇』では一護の精神世界に入り込んだ村正によって再び姿を現す。自身を従わせようと目論む村正の意に反し、一護の体を奪う野望に準じて村正と敵対する。村正の能力で捕らえられた際に一護に助けられて以降は、斬月と対峙する一護に力を貸した。尚、『斬魄刀異聞編』における一護は「お前は俺の身体の一部」と内なる虚自身も受け入れる姿勢も見せている。

完現術 編集

死神の力を失った一護が手にした能力。「XCUTION」らとの死神の力を取り戻すための修行の中で体得した。一護が触れることで一護の戦いの記憶が刻まれていた代行証の魂を引き出し、それを武器として操る。習得以降は完現術を戦闘に活かせるほどに目を見張る速さで使いこなせるようになった。

当初は代行証から発せられる霊圧が『天鎖斬月』と同様の卍型の鍔を形成し霊圧による回転翼を放っていた。発現直後は扱い方もわからず手探りの状態の中で月牙天衝を放っていた時の感覚を思い出たことで扱えるようになった。その回転翼は一護の集中力によって3〜6枚に変化し、その枚数は集中力が下がる程に減っていく。

その後ジャッキーとの修行の中で、完現術が暴走した末に力を纏った本来の姿である装衣型(クラッドタイプ)の完現術に覚醒した。その時の一護は死覇装を着ているような姿となり、戦闘時は片腕から発せられる完現術の霊圧を剣のように扱う。覚醒当初は未完成だったが、銀城との戦いの末に失っていた霊圧知覚を取り戻し完成した。

そして一護の中で再び目覚め始めた死神の力と融合することで骸骨のような装甲を纏い、代行証が変化した刀を武器とする完全な物へと変化した。また、月牙天衝を放つことも可能となっている。しかし、銀城の裏切りによって能力そのものを奪われてしまった。しかし修得した影響からか、復活した死神姿では四肢や胸に代行証を思わせる×字の紋様、首筋に装甲が追加されるなどの変化がみられる。

スカルクラッドVer. 編集

劇場版第4作地獄篇にて、一護が地獄より授かった力。詳細は劇場版BLEACH 地獄篇#登場人物を参照。

アニメ 編集

バウント篇 編集

りりんと蔵人と之芭達が浦原と共謀して仕掛けたゲームを発端に、現世の仲間達や恋次・ルキアと共にバウントとの戦いに身を投じることになる。この時、一護本人の「誰かを守るために命を賭ける」という覚悟が足らなかったという理由により、一時的に【卍解】が使えなくなるという状態に陥っていた。

護廷十三隊侵軍篇 編集

藍染との決戦後、最後の月牙天衝を使った事により少しずつ死神としての力を失いつつあった。その状態で霊骸の事件に巻き込まれ、戦いの最中に死神の力を全て失ってしまう。浦原とコンの協力により一時的に死神の力を取り戻し、事件は何とか解決するが、取り戻した死神の力も一時的なものであり、再び消えるのも時間の問題だった。それを承知しながらも、一護は死神代行としての仕事を成すため、ルキアと共に最後まで虚と戦い抜いた。 テンプレート:ネタバレ終了

余談 編集

  1. それゆえ、初期の頃は追い返すのがやっとだったギリアン級の大虚を簡単に倒せるほどの実力に至っている。
  2. ただし、白哉との戦闘直前に1度使ったのみで、それ以降は使っていない。
  3. 劇場版BLEACH 地獄篇』では、2度目の完全虚化を阻止するため自ら角を折っている場面がある。
  4. 劇場版BLEACH 地獄篇』では完全虚化になった際、僅かに一護の意思が残っている。

関連項目 編集

テンプレート:BLEACH


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